マンチェスター「フリートレードホールでピストルズを見たんだぜ」と1000パンクス
1976年6月4日 セックスピストルズはマンチェスターのフリートレードホールでギグをしました。
Free Trade Hall, Manchester / orangeaurochs
フリートレードホールは、ピンクフロイド、ジェネシス、フランクザッパ、Mothers of Invention、ボブディランが使用していて知名度ある会場でした。
この会場ではボブディランのエピソードが有名です。
観客の一人が 「Judas!ユダ!」(「裏切り者」の意)と叫びいくつかの拍手が起こります。追い打ちをかけるように「お前なんか、今後二度と聴かない!」と叫ぶと、ディランは、「お前のことは信じやしない」と返し、しばらく沈黙の後 「お前は嘘つきだ」 と言い、バックのバンドに向かって 「やかましく演奏しよう」と呼びかけ「ライク・ア・ローリング・ストーン」を演奏しています。
このやり取りは『The Bootleg Series Vol. 4: Bob Dylan Live 1966, The "Royal Albert Hall" Concert』に収録されています。
セックスピストルズは後にバズコックスを結成するハワード・デヴォトとピート・シェリーの企画によりこの会場でギグをすることとなります。
Buzzcocks / Man Alive!
入場料は50ペンス。この時期はパンクはまだ急成長している最中で、マンチェスターはロンドンから200マイル以上離れていたので数百人を収容することができた会場にもかかわらず、たった42人しか集まりませんでした。
しかし観客は豪華で、ハワード・デヴォトとピート・シェリーはもちろんジョイ・ディビジョンのバーナード・サムナーとピーター・フック、フォールのマークE.スミス、スミスのスティーブン・パトリック・モリッシー、そしてランティック・エレヴェイターズ・シンプリー・レッドのミック・ハックネル、ファクトリー・レコードのマーティン・ハネットやトニー・ウィルソンなどがいました。
The Fall / neate photos
その後のニューウエーブ、ロックシーンに与えた影響はかなりのものです。
「そのギグに行ったすべての奴らがバンドを結成したと言ってるけど、それはオレたちが計画したことでも、俺たちの責任でもないぜ!」
ジョンライドン exジョニーロットン
面白いのがこのギグを見たと主張する人が何千人もいることです。
「そのマンチェスターのギグについてはあまり覚えていないけど、彼らがそこにいたと言った人がいたなら、ウェンブリースタジアムを埋めつくすだろうね。
Wembley evening / (Mick Baker)rooster
でも、人々がそれに参加したいのは素晴らしいことだよ。
私たちが多くのバンド、そして良いバンドのインスピレーションであるのは良い気分だよ」
ポールクック ピストルズドラマー
この現象はギグの40周年記念日の2日前に、 『I Swear I Was There』というタイトルの本を発表し、このギグの影響とそれがパンク音楽だけでなくそれに与える影響に焦点を当てています。
6週間後、セックスピストルズはマンチェスターに戻って同じ会場でもう一度演奏しています。
どっかのパブでビール片手に「フリートレードホールでピストルズを見たんだぜ」と管を巻いている酔っ払いのおやじの姿が目に浮かびます。
London Pub / Alexander.Hüls
▼I swear that I was there - Episode featured the Sex Pistols Manchester concert from 6-4-1976
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