Nirvanaのカート・コバーン生前にPISTOLSを語る「ピストルズはクラッシュより何万倍も重要なんだ」

90年代のセックス・ピストルズといわれていたグランジロックバンド・ニルヴァーナ/Nirvana。

ボーカル兼リードギターのカート・コバーンは妻のコートニー・ラブ（ ロックバンド「ホール」）と『90年代のシド・アンド・ナンシー』とも言われてます。


c love / georgia.kral

そんなカートが生前にセックス・ピストルズを語っています。

ピストルズはクラッシュより何万倍も重要なんだ。どういうことかって？
うーん、両方ともオリジナルなパンクバンドだったけど、クラッシュはいつもストーンズのヘタな物真似でアメリカ志向だった。
俺は彼らのアルバム「サンディニスタ！」を恨むね。

なぜなら、俺にパンクをやる気にさせてくれなかったからさ。
俺はあの時パンクをやるべきだった、全く最悪だな。
ピストルズのアルバムは、俺が聴いたロックのレコードの中でも最高の出来だよ。
全く突然だったし、本当に簡潔なものだった。ピストルズが持っていた全てのハイプは正当なものさ。
彼らは彼らの持つもの全てに値する。
俺はジョニーロットンに共感するし彼は感覚の鋭い奴さ。
俺たちが90年代のピストルズだと呼ばれる理由のうち、俺が納得できるのは両方共音楽がとても自然で全然偽りのないところだね。
でも影響力となると、クソみたいに違う。
ロックはもう人に影響を与えるには使い尽くされている。
あんなに本当のオリジナルなサウンドを俺たちは作り出していない。
俺たちは頑固で妥協はしないかもしれないけど、まあそれだけのことさ。
明らかに変形にすぎないんだ。　　　　　　
カート・コバーン

没年齢27歳。非常に愛あるピストルズを語っています。　　



が

生きていようが死のうがロクデナシはロクデナシなんだよ。 死ねばすべてが許されるってもんじゃないんだ。
交通事故か何かで不可避的に死んだならまだしも、奴には子供がいたんだぜまったく。
これから真っ白な心で世界に対峙 し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろってんだ。
なのに自分がもうこの世で生きていく自信が無いから自殺します、だ？ 何 が病める魂だよ。
これほど身勝手で無責任で利己的な男が他にいるかってんだ！ったく。
しかもそういう奴を『自己のアートに殉死した悲 劇の英雄』的ロマンティシズムセンチメンタリズムで捉えたがる連中もいるんだから、あきれてものも言えないね俺は。
カート・コバーンなんて自分の家族に対してさえ責任をもてなかったただのヘロイン中毒だったんだぜ。それのどこが無垢で繊細なんだよ？
そういうものを自虐的美学なんて呼称でグラマライズしたがるのはドラッグ文化最大の偽善性、白痴性と呼ぶしかないな。
ジョンライドン

パンク侍、斬られて候。　　　　　言い過ぎです。

▼Nirvana - I Hate Myself & Want To Die　カートの自殺を示唆していた曲


ジョンの毒舌コメントは世界中が衝撃を受けたあんな悲劇が二度と起こらないようにと警告の意味合いもあると思われます。ジョン自身、若いころからの友人シド・ヴィシャスの悲劇的な死を乗り越えてますしね・・・

自殺について漠然と考えてみたことはあるよ。
他の殆どの人たちと同様、俺だってひどい鬱になる時があるから。
でも、俺はそれは自分だけの胸にしまっておく。愚かな死に方をする人々を見過ぎてきたから。
人生というのは、俺たちが知っている唯一のものなんだ。
それを捨てようとするのは白痴的行為だ。
人生というのは、俺たちが知っている唯一のものなんだ。
ジョン・ライドン

ジョンライドンピストルズのアルバムタイトルをニルヴァーナ『ネヴァーマインド』にパクられたと告白　←こちらの記事では『Smells Like Teen Spirit』は全時代を通して最も偉大なポップ・ミュージックの一つだよな。あの曲は俺の魂にしっかりと息づいてるよ」とニルヴァーナを大絶賛しています。

オアシスのリアム・ギャラガーも「（カート・コバーンの自殺について）子供を残して自殺するような親はクソ！」と発言しています。



2人とも作品や人格に対してではなく親の立場でありながらの自殺する行為への非難です。


【ニルヴァーナ/Nirvana　ディスコグラフィ】

■オリジナルアルバム

ブリーチ/ BLEACH (1989年）


ネヴァーマインド/ NEVERMIND (1991年）


イン・ユーテロ/ IN UTERO（1993年）


■ライブアルバム

MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク/ MTV Unplugged in New York（1994年）


フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ウィシュカー/ From the Muddy Banks of the Wishkah（1996年）


ライヴ・アット・レディング / Live at Reading （2009年）


■未発表曲&別テイク集

ホルモウニング / Hormoaning （1992年） （日本とオーストラリアのみ）


インセスティサイド / Incesticide （1992年）


ウィズ・ザ・ライツ・アウト / With the Lights out （2004年）ニルヴァーナ・ボックス 3CD+1DVD


スリヴァー / Sliver （2005年）


■ベストアルバム

ニルヴァーナ シングルズ / Nirvana Singles（1995年）6CDS


ニルヴァーナ / Nirvana（2002年）




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